カーリング(Curling)は、氷上で行うスポーツです。カーリングという名称は,髪の毛の「カール」にたとえられるように、投げられたストーンがゆっくりカールすることに由来していると言われています。
目標となる円(ハウス)をめがけ2チームが交互にストーンを投球します。全てのストーンを投球し終えた段階で、相手より中心に近いストーンの数で得点が決まります。それを繰り返し、総得点の多いチームが勝利します。
高度な戦略が必要とされることから「氷上のチェス」とも呼ばれています。
また、老若男女問わず一緒に楽しめることも特徴です。
また、競技はセルフジャッジで行われ、基本的には審判は介入しません。そのため、選手同士の信頼や尊重の心で成り立っています。ルールブックの最初にはカーリング精神が記載されており、このスポーツで最も大切にされています。
以下、カーリング精神(日本カーリング協会競技規則より)
カーリング精神
カーリングは技術と伝統のゲームです。技を尽くして決められるショットは見る喜びです。また、ゲームの神髄に通ずるカーリングの古くからの伝統を見守るのはすばらしいことです。カーラーは勝つためにプレーしますが、決して相手を見くだしたりしません。真のカーラーは、不当に勝つのであればむしろ負ける方を選びます。立派なカーラーは、相手の気を散らしたり、相手がベストを尽くそうとするのを決して妨げたりしません。カーラーは、ゲームの規則やその伝統を決して故意に破りません。しかし、彼が不注意にも規則や伝統を汚し、それに気づいた時は、彼は違反を真っ先に申し出ます。 カーリングゲームの主な目的が、競技者の技術の粋を競うことである一方、ゲームの精神は立派なスポーツマンシップ、思いやりの気持ちと尊敬すべき行為を求めています。この精神は、アイスに乗っているいないに関わらず、競技規則の解釈や適用に生かされるべきであるだけでなく、全ての参加者の振舞いにも生かされるべきものです。